自社や競合他社のビジネスモデルの各工程の中で生み出している付加価値の連鎖の状況をできるだけ分解して分析すること。たとえば製造業におけるバリューチェーンとしては、以下のようなものが考えられます。

この分析を行うことで、自社の経営活動全体の中のどのプロセスで価値を創出しているか(=最も強みを発揮しているか)ということが明らかになります。これはその強みをいかに高めていくかということだけではなく、強みを利用して新たな事業領域を探ることにもつながります。逆に自社のバリューチェーンを改めて見直した結果、現時点では全く価値を生み出していない(あるいは足を引っ張っている)、そして将来的にも大きな価値創出は期待できないと思われるプロセスがあれば、そのプロセスを得意としている企業にアウトソーシングしてしまうという選択肢も生まれます。