自社の売上が主にどの商品によってもたらされているのかを確認して今後の商品開発や販促に活かす手法のこと。自社商品の中で売上高の高い商品から順に並べて、「売上高」、「シェア」、「累計シェア」を計算していきます。そして累計シェアをみながらA・B・Cのランク付けを行います。たとえば、累計シェアで上位50%までを構成している商品についてはA、それ以下で上位80%までの商品をB、それ以外をCとします。ABC分析を行うと、自社の取り扱っている多数の商品の中でもごく少数の売れ筋商品が経営の屋台骨を支えていることがわかります。

上記例ではランクCの商品は、売上にほとんど貢献していないばかりか、商品の在庫管理や生産体制の維持などに大きな手間と費用がかかっていることになります。商品の改良や販促の見直しなどによって「ランクA」、「ランクB」に育てることを検討しますが、その可能性が低ければ思い切って生産中止にする判断も必要です。