「損益」と「利益」の分かれ目となる売上高のこと。それを上回る売上高であれば利益が出ます(つまり黒字)が、それを下回る売上高であれば利益が出ない(つまり赤字)ということです。

事業にかかる費用には固定費と変動費があります。そして売上から変動費を引いた数字を限界利益、限界利益を売上で割った数字を限界利益率と言います。限界利益率とは商品1単位あたりの利益率のことです。

たとえば100円で商品を仕入れて150円で売っているとすします。話を簡略化するために変動費は仕入れ代金だけだとします。そうすると一つ商品が売れれば50円の儲け(限界利益)が出ます。この儲けの積み重ねによって、まずは給料や家賃などの固定費を回収していきます。固定費が50万円だとすると、商品が1万個売れれば、固定費は回収し終わり収支トントン(損益分岐点)となります。そして1万個を超えた時点から1個売れるごとに利益が積み重なっていくことになる。仮に1万2千個売れたとしたら、2千個分の儲けつまり10万円がそのまま利益になるというわけです。

損益分岐点の計算プロセスは以下の通りとなります。

・限界利益=売上高-変動費

・限界利益率=(売上高-変動費)÷売上高

・損益分岐点=固定費÷限界利益率