自社商品の特徴を簡潔な言葉で示したもの。商品提供によって、「自社は顧客にどんなベネフィットを与えようとしているのか」が、はじめての顧客に対しても十分に伝わるものでなくてはなりません。

またコンセプトを明確化するということは、競合他社商品との違いを理解してもらうことでもあります。「その他大勢」に埋もれることなく、顧客に関心を持ってもらうためには、コンセプトによって「自社ならでは」の特徴を鮮明にする必要があります。

コンセプトを考える際には以下の3点について明確にしておく必要があります。

(1)「誰に対して」:ターゲット

自社はどのような特性を持った顧客層(ターゲット)に向けて事業を行いたいのか、どのようなニーズを持っている人をターゲットにしたいのか

(2)「何を」:ベネフィット

ターゲットのニーズを自社の商品の持つどのようなベネフィット(便益)で満たすのか。商品にどのような価値を感じてもらうのか

(3)「どうやって」:根拠

ベネフィットを可能にする自社独自の技術・ノウハウは何か、競合他社に比べてどの部分に優位性があるのか