一見解決が難しそうに見える問題でも順序立てて丁寧に分解していくと、本当の原因にたどり着きやすくなります。このように因果関係を漏れなく分解した図のことをロジックツリーと呼びます。

たとえばスーパーマーケットを経営している会社が「3ヶ月連続で前年比を割り込んでおり、このまま放っておくとさらに売上が減少しそうだ」という事態が発生したとします。その場合、まずは「なぜそのような事態に陥ったか」という原因を探らなければなりません。

しかし「商品の品質が悪化したのか」、「販売力が落ちているのか」など考えられる原因は無数にあります。これらを手当たり次第にチェックしていくのはあまりに非効率です。また想定できないイレギュラーなことが原因である可能性もあります。

このようなときには問題を様々な視点で段階的に分解していくことが有効です。時間がかかりそうに思えますが、実はこの方法が最も効率的に高い確率で本当の原因を特定することができます。

「売上が減少している」を分解する最初の段階として、「客数減少」か「客単価減少」のどちらか(あるいは両方)にわけることができます。次に調べた結果客単価は減少しておらず、客数が減っているとします。これをもう一段階分解すると「新規顧客の減少」か「既存顧客の減少」のどちらか(あるいは両方)となります。

さらに調べてみると新規顧客獲得のペースは変わらないが、既存顧客がどんどん減少しているとします。このあたりまで分解してみると徐々に本当の原因が想像できるようになります。たとえば「常連客向けのポイント制度が陳腐化した」、「商品陳列に変化がなく、常連客が飽きてきた」などが原因として考えられます。もし新規客も既存客も両方とも減っているとしたら、「強力な競合店が出現した」などの原因も考慮しなければなりません。

そしてロジックツリーで本当の原因が特定できたら、たとえば「既存顧客フォローのための継続キャンペーンを行う」などの効果的な対策を考えられます。