フィードバック面談とは人事考課の結果などを、考課者(上司)が被考課者(部下)に対して説明するための面談です。部下にとっては自分の長所や短所を確認できる絶好の機会であり、上司にとっても、部下のモチベーションアップや能力開発を図るための非常に有効な手段と言えます。

フィードバック面談の主な目的を整理すると以下のようになります。

(1)最終的な評価結果を納得させる

たんに最終評価の結果を伝えるだけではなく、評価基準と照らしあわせながら丁寧に説明します。自己評価と最終評価に差異がある場合は、その理由についてもきちんと理解させます。また総合評価だけではなく、評価項目ごとの内訳も明確にします。会社として厳正な評価をした結果であることを納得してもらうことが大切です。

(2)改善すべき点や期待事項を共有する

人事考課によって明らかになった、部下の改善すべき事項について明確にします。本人が気づいていない欠点についても指摘して、行動修正を促します。またさらに伸ばして欲しい能力、達成して欲しい業績など、上司として部下に期待している事項を明確に示します。

(3)モチベーションを高める

面談は部下のモチベーションを高める場でもあります。評価結果を淡々と説明するだけでは、部下の心は動きません。また部下の欠点を感情的に叱責するような姿勢も慎まなければなりません。上司は常に部下の気持ちを汲み取りながら話を進めます。部下からの質問に対しても丁寧に答えて、最後は部下に本心から「がんばります」と言ってもらわなければなりません。

(4)上司のマネジメント力の向上

上司は当然ながら「部下育成」という職務を負っています。そして高いレベルでその職務を遂行していくためには上司自身のマネジメント力を磨いていかなければなりません。フィードバック面談は部下育成のために不可欠であり、上司がそれを怠ることは職務放棄とみなされます。効果的なフィードバック面談を行うためには、上司は部下の成長と真剣に向き合わなければなりません。周到な準備や話し方・聞き方などのトレーニングも必要です。このようにフィードバック面談は上司のマネジメント力を向上させる格好の場ともなるのです。