ハーズバーグが提唱した仕事における満足と不満足を引き起こす要因に関する理論。人間が仕事に満足感を感じる要因と不満足を感じる要因は全く別物であるとする考え方です。

不満足を感じる要因(衛生要因)を完全に取り除いたとしても、不満足感がなくなるだけあり、満足感は上がらないということです。たとえば、ある人が上司の指示の出し方に不満を持っている場合、上司がそれを改めても不満足感はなくなりますが、それが直ちに満足感の向上にはなりません。

満足感をあげるためには、「よりやりがいのある仕事を任せる」、「自分の事を評価してくれる」といった動機付け要因が必要になります。

社員の動機付けを考える際には、衛生要因の除去も必要ですが、それ以上に動機付け要因の強化を考えなければなりません。