複数の組織から人材を出し合ってプロジェクト業務を行う際などに、それまでほとんど面識のなかったメンバーをプロジェクトチームとして有効に機能させていくこと。そのプロセスは「メンバー選定」、「チームとしての機能発揮」の2段階に分かれます。

たとえばサッカーのワールドカップのチームビルディングを例にすると、まずは各国のリーグで活躍している選手達が招集されナショナルチームが作らます。これが「メンバー選定」にあたります。もちろんそれぞれのポジションでは一流の選手達ばかりです。しかし一流選手達ばかりが集まったとしても、そのままではチームは機能しません。相互の信頼関係の構築やそれぞれの選手の長所を活かした戦術作りなどが必要になります。これが「チームとしての機能発揮」にあたります。

企業におけるチームビルディングでも、「メンバー選定」では様々な特性や能力を持った人をうまく組み合わせることが重要になります。たとえば新しいことばかりしたがる人を集めると、プロジェクトを進める上で着実に遂行すべき実務がおろそかになることがあります。逆に保守的な人ばかり集めると、目の前の業務に負われるばかりで、新しい発想が生まれない可能性があります。

また「チームとしての機能発揮」では、いったんメンバーの業務遂行状況を見ながら、役割分担を柔軟に変えていくことなどが必要になります。