アメリカの学者、マクレガーが主張したモチベーション理論。X理論とは性悪説を前提とした「人間は本来怠惰な生き物で、自ら責任を取ろうとせず、放っておくと仕事をしなくなる」という考え方。Y理論とは性善説を前提とした「人間は本来働くのが好きであり、自己実現のために自ら貢献する意欲がある」という考え方です

X理論では常に目先の課題を与え続けてその成否によって「アメとムチ」を使い分けるマネジメントになり、Y理論では魅力ある目標と責任を与え続けることによって、従業員を動かしていく、「機会を与える」マネジメントになります。

本来であれば社員全員が、絶えず自発的に自己の成長のため、同時に会社発展のために努力するY理論で行動してくれるのが好ましいのですが、社員の資質や経験によってはX理論によるマネジメントも必要になります。またY理論が十分に機能するためには、企業の目標と個人の目標が十分にすりあわせできており、両者が納得できていることが前提となります。