企業が運転資金や設備投資等のために銀行からお金を借りること。「お金を借りる人(企業)」と「お金を貸す人(預金者)」の間に、第三者(銀行)が存在するため、「間接」金融と呼ばれます。

ただし銀行も貸し倒れリスクがあるため、誰にでも融資するわけではありません。現在、銀行が企業への融資を判断する際には「企業格付け」という基準が使われています。企業は「正常先、要注意先、要管理先、破綻懸念先、実質破綻先、破綻先」に分類され、要注意先以下になると融資を獲得することは難しくなります。正常先の中でもいくつかのランクがあり、ランクが上であるほど好条件で融資を受けやすくなります。

格付けには「定量評価」と「定性評価」があり、前者では、①安全性(流動比率など)、②収益性(各種の利益率)、③成長性(売上・利益の増加率)、④返済能力(キャッシュフロー額など)といった項目がチェックされます。また後者では、①市場の将来性、②経営者の能力、③営業基盤、④競合状況などが判断材料となります。

企業経営では銀行との二人三脚が欠かせません。そのためには経営者は自社の財務状況を詳細に把握して、現状と今後の方針について数字を根拠としてきちんと銀行に説明できなければなりません。