もともとは戦闘の勝敗を示す軍事理論だが、経営戦略にも応用されています。基本的な考え方は軍隊の強さ・力を示す戦闘力は武器と兵力数で決まるというものです。これを企業経営に転用して考えると、中小企業は大企業に絶対に勝てないということになります。しかしながらそれはあくまで全く同じ土俵(市場)で戦った場合であり、戦い方を工夫すれば弱者である中小企業にも勝ち目はあります。

それは限られた経営資源を最大限に活用するために、ぎりぎりまで絞り込んだ市場に自社の研ぎ澄ました強みをみつけて一点突破で勝負する方法です。つまり競争の少ない市場、ニッチな市場、まだ顕在化していない市場を見つけて、その市場でシェアナンバー1を獲得するのです。そもそも大企業は規模が限られている小さな市場は相手にしない場合がほとんどです。もっと大きな市場で勝負した方が確実により高い収益が得られるからです。そこに弱者である中小企業の活路があります。