プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)は、事業戦略を策定するフレームワークとして、ボストン・コンサルティング・グループが考案したものです。

PPMは、企業が取り組んでいる複数の事業の中を市場の成長率と占有率の2つの軸で、分けて考えて、事業の最適な組み合わせや経営資源の配分方法を考えます。具体的には以下のようなフレームで考えます。

(1)花形事業

・市場成長率もシェアも高い事業です。現在のシェアを維持しつつ成長するために継続して投資しますし、将来の「金のなる木」を目指します。

(2)金のなる木

・市場成長率は低いがシェアは高い事業です。投資はシェアを維持できる程度にとどめます。

(3)問題児

・市場成長率は高いがシェアは低い事業です。資源を集中投資してシェアを拡大する戦略をとるか、逆に思い切って撤退します。

(4)負け犬

・市場成長率もシェアも低い事業です。早期撤退が基本となります。