通常業務とは別に組織横断的に取り組む特別業務をプロジェクト呼び、プロジェクトを推進して成果につなげていくのがプロジェクトマネジメント。参加メンバーは期間限定で通常業務と同時並行で目的達成に向けて邁進することになります。経営環境がめまぐるしく変化する昨今では、機動的な対応が可能であるプロジェクトの重要性が増しています。

一般的にプロジェクトマネジメントは以下のような流れで行います。

 

(1)構想・方針策定

全ての仕事の出発点は「何のためにやるのか」という目的を明確にすることです。目的が曖昧のままだと、その後の計画、実行などのプロセスは的はずれなものになってしまいます。特にプロジェクト業務では複数の部門にまたがってチームが編成されるため、個々の専門知識や問題意識などの違いなどから目的の解釈に微妙なズレが生じることがあります。構想段階で明確な目的を設定しておくことが大切です。

 

(2)計画策定

次に決定した構想・方針を具体化するための計画策定を行います。計画には以下のような点を盛り込んでおくことが必要です。

 

(3)実行・進捗管理

プロジェクトが開始されたらプロジェクトリーダーはマイルストーンやスケジュールに沿って定期的な進捗管理を行います。またリーダーはその結果をトップにフィードバックすることも必要です。特に計画変更の必要が生じた場合などにはトップからの承認が不可欠です。

(4)終了・総括

プロジェクトの達成、未達成にかかわらず、きちんとした区切りをつけ、総括をすることは非常に大切です。また総括はリーダーだけが行うのではなくメンバー全員が行うことが重要です。

未達成の場合にその要因分析をすることはもちろんですが、達成した場合でも成功要因をさらに掘り下げることによって、次回以降のプロジェクトでさらに大きな成果に結びつけることができます。