一般的には「法令遵守」と訳され、企業はきちんと法令に則った活動をすべきだという考え方。ただし「法令遵守」の「法令」には明文化されている法律はもちろん、それ以外にも社内で決められたルールや業務マニュアルなどの規則、職務上遵守すべき企業倫理、人として守らねばいけない社会的な倫理も含まれると考えるのが通常です。

たとえば過剰な売上拡大を追うあまりに、顧客をだますような強引な営業をかけたり、それを社員に強要するような行動は許されるものではありません。またパワハラ・セクハラまがいの行動もそれが直ちに法律違反にはならなくても、好ましくないのは当然です。

また日常的な業務の中でも、白か黒か個々の社員レベルは判断しにくいグレーゾーンもあり、企業のために良かれと思って一線を越えてしまう可能性もあります。

このような事態を防ぐためには自社にとって「やっていいこと」、「やってはいけないこと」についてできるだけ明文化して、それを全社員が共有しておくことが大切です。