キャリアプランとは、「仕事人としてどのように能力を高めていきたいか」、「どのような経験を積んでいきたいか」などを示す社員自身の長期的な成長プランのことです。

多くのビジネスマンは「自分はこんな能力を高めたい」という漠然とした思いは持っていますが。しかしその能力を活かして、これからの長いビジネスマン人生をどのように送るのか明確にイメージしているケースは多くはありません。

またビジネスマンの成長とは、現在所属している会社における「会社価値基準」での成長と、社内外を含めた「市場価値基準」での成長の2つの視点から捉えることができます。

「会社価値基準」とは社内に限定した成長基準のことです。本人の能力そのものの成長よりも、その会社で求められている役割に応えていくための成長が優先されます。会社の考え方や慣習もそのまま身につけていく必要があります

一方、「市場価値基準」とは活躍の場を社外にまで広げて考えた成長基準のことです。一人のビジネスマンとしてこうなりたいという夢の実現に向けた純粋な意味での成長です。現在所属している会社はそのための修行の場であり、「この会社ではもう修行する意味がない」と感じれば転職や独立も選択肢として考えることになります。

自分のキャリアプランを考える際には、現在所属している会社が社員にどのようなキャリアを積んで欲しいと考えているかという「会社価値基準」と、自社以外も視野に入れた「市場価値基準」の両方から検討する必要があります。